プロジェクト紹介

「袴田事件」ドキュメンタリー映像制作・上映

 

《「袴田事件」〜出会いと関わり〜》

笠井と「袴田事件」との出会いは、2001年。当時、テレビ局の報道記者として駆け出しだった頃の、静岡県警担当時代に遡ります。「袴田事件」は、50年前、静岡県旧清水市で1966年に起きた一家4人の強盗殺人事件で、犯人として逮捕され死刑判決を受けた袴田巌さん(当時30歳)が無罪を主張して、裁判のやり直しを求めている事件です。笠井は当初、いちマスコミの記者として「袴田事件」を報道するに過ぎない立場でしたが、浜松総局への異動と共に、袴田巌さんの姉・秀子さん(浜松市在住)と親しく交流するようになりました。その後、2004年に制作した「袴田事件」のドキュメンタリー番組(「宣告の果て」〜確定死刑囚・袴田巌の38年〜)が、日本民間放送連盟賞テレビ報道番組部門 最優秀賞を受賞。静岡から名古屋へと仕事の拠点を移して以降も、袴田秀子さんとの交流は続き、2009年より、個人的に取材と撮影を開始しました。

《「袴田事件」〜密着映像を作品へ〜》

2014年3月には、静岡地裁で袴田巌さんへの再審開始決定と死刑の執行停止、拘置の停止が言い渡され、巌さんは即日釈放となりました。確定死刑囚の釈放という前代未聞の出来事は、全国ニュースとして大きく報じられました。この時、笠井は秀子さんの付き添いとして、東京拘置所から釈放される袴田巌さんに密着し、その様子を映像で記録しました。その模様は、2016年にNHK Eテレの番組(ハートネットTV「待ちわびて」〜袴田巌死刑囚 姉と生きる今〜)として放送されました。(2016年度 ギャラクシー賞奨励賞を受賞)
また、日頃から撮影している袴田巌さんの生活ぶりなどの映像を短編としてまとめ、日本弁護士連合会のシンポジウムなどで上映した他、静岡市で開催された支援集会で上映すると共に、講演を行っています。今後は、新たな長編ドキュメンタリー制作に向けて活動していく予定です。